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「我が家の猫 / 保護猫」

うちには猫がいる。

猫とのはじめましては中学生の時、小学生の弟が道に捨てられたキジトラのメス猫を連れて帰ってきた。

とても小さくうちにあったスポイトで家族がミルクをやりミヤーと鳴くので弟がミーヤと名付けた。

なんだかんだ知らぬ間にとても大きな猫に育ち17年生きた。

おばあちゃんは最後の最後までミーヨと呼んでいたが一番なついていた。

そして

ミーヤがなくなってしばらくして里親募集の張り紙をギャラリーで目にした。

大阪で保護された生後1ヶ月半のグリーンのきれいな目をした猫。

もうその瞬間に心は決まっていたと思う。

今思えば「保護猫」という言葉を知ったのはこの時だ。

そうしてまたうちに猫が来た。

三毛とキジの混ざったメス猫は、小麦色のからだをしていたのでムギと名付けた。

ムギは私がミルク用のスポイト注射器でミルクをあげた。

片手に乗る小さな小さな猫は6時間おきにミルクをあげなければならなかったが、

全く苦にならなかった。可愛いってすごい力だ。

そしてわたしの創作活動の傍らにいつも彼女はいた。

2020年2月、猫生13年目にしてとうめいになった。

ああ、今度こそ猫のいない日々がはじまる

と、思っていたら

同じ年の6月つまりムギがとうめいになってわずか4か月後

世間が得体のしれない感染症にパニックになっている頃、

あれよあれよという間に話が進み、保護猫の話を聞いた翌日に

鼻の下にヒゲ模様のある小さなオスの白猫がやってきたのである。

新月の少し前にやってきたので朔と名付けた。

今また家族の中心に猫がいる。

彼はシッポが生まれつきなくウサギのようなコロコロの尻で

日々、みんなに愛嬌をふりまき愛されている。

どの猫もどこかで保護されうちに来た猫たち。

人と猫はとても仲良くなれるんだと身をもって知った。

(もちろんほかの動物もみんなそうなのだと思う。)

家猫の暮らし方、野良猫、地域猫、保護猫、シェルターえさやりさん、

保護猫ボランティア、TNR、ペット産業問題、捨て猫、、、、

猫との暮らしの中でひとつ知ることに数珠つなぎに様々なことが出てくるし、

全部つながっていることが分かる。

「机上の知識をどう生かしたらいいか分からない。」

と、ずっと頭の片隅に置いたまま

猫たちの助けになることについて意識して行動を起こしたことがなかった。

「グッズを買えば一部寄付されます。」

といった商品を買ったりすることはあっても、

それは寄付目的というより単純に商品が欲しいだけだった。

(今ではそれもありあり!と思う。)

2017年

友達が猫のためのチャリティーイベント「toitoitoi」を立ち上げた。​

それから毎年2月22日をスタートに約2週間イベントが開催されている。

私も参加させてもらっていて、毎年のフライヤー&イメージ画を描かせてもらったり、

グッズ制作や猫のスケッチを描いてその一部を寄付させてもらっている。

toitoitoiが始まって今までよりは、ほんの少し深く関われるように​なった。

そして

実際、保護猫たちがシェルターに運び込まれ、

日々をお世話や譲渡会に費やしているボランティアさんたちには感謝しかない。

いつもハッピーを運んできてくれる猫たちに

猫を愛し猫の為の活動をされている人たちに

いつもいつもいっぱいのありがとう。

を想う。

​​2022年1月 記

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